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- 「離職率の高い会社はブラックの可能性大」というけど、離職率の平均ってどのぐらい?
- 離職率が高くても、優良な企業があるってどういうこと?
- 離職率に関する企業の内部情報はどうすれば応募前に知ることができる?
この記事では、離職率という言葉の意味について簡単にわかりやすく解説します。
「離職率が高い」というと一般的には悪い企業(ブラックな企業)というイメージがありますが、必ずしもそうとは限らないケースもあることを知っておきましょう。
転職活動中で、企業が出している求人情報の見方がいまいちわからない…という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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「離職率が高い」の基準とは?
「離職率が高い」とよく聞かれるかと思いますが、どのような計算から算出されており、どのような基準で言っているのでしょうか?
離職率とは、ある一定期間内で「退職した人数 ÷ 在籍している人数 × 100」で計算した数値のことを言います。
「離職率」の計算式
離職率=退職した人数 ÷ 在籍している人数 × 100
例えば、1年間のうち社員100人の企業で10人の社員が退職したとすると「10(人) ÷ 100(人)×100=10%」、つまり1年間の離職率は10%だと言えます。
離職率の平均はというと厚生労働省のデータによると一般社員(正社員)では6.6%、パートタイム社員で14.2%となっています。
つまり、一般的な企業の年間の離職率は6~7%程度でそれ以上の数値になると「離職率が高い」と言われる企業と考えられます。
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離職率が高い業界・低い業界
離職率は業界によってとても差があります。
厚生労働省の統計データで業界別の平均的な離職率を知ることができます。
この統計によると、離職率の高い業界を新卒の入社後3年以内の離職率は以下のようになります。
離職率の高い傾向がある業界
- 宿泊業・飲食サービス業(49.7%)
- 教育・学習支援業(46.2%)
- 生活関連サービス業・娯楽業(45%)
反対に、離職率が低い業界としては以下のようなところがあります。
離職率が低い傾向がある業界
- ライフライン業(10.8%)
- 鉱業・採石業(12.4%)
業界別に、離職率の差はおおよそ3倍から6倍となっています。
業界によって離職率には大きな差があることがご理解いただけるかと思います。
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離職率が「高い」「低い」は実はあてにならない
離職率はブラック企業を見抜く上で重視される情報とされることが少なくありません。
会社の四季報などから「新卒の入社後3年以内の離職率」をみながら就職活動をしていたという人も少なくないでしょう。
しかし、離職率が低いからといって必ずしも良い企業とは限らないことに注意が必要です。
というのも、離職率が低い企業では「居心地がいい人たちが長年いすわっているだけ」という可能性があるからです。
ブラック企業を見抜くという観点からは、単純に「離職率だけをみて、低ければ良い企業、高ければ悪い企業」と判断するのではなく、複数の指標を組み合わせて判断基準とすることが重要と言えます。
具体的には、離職率と「平均勤続年数」を合わせてみるようにしてみてください。
以下、複数の統計指標を使い分けてブラック企業を見分ける方法についてくわしく解説します。