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- 一時保育の保育士は大変?
- 通常の保育園の保育士とどうちがうの?
- 向いている人はどんな人?
今回は、一時保育の保育士の仕事の特徴について紹介します。
一時保育の保育士はとても大変な部分もありますが、都市部では非常にニーズが高い仕事です。
そのため、お給料も高い傾向がありますね。
保育士として働く職場を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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一時保育で働く保育士の大変なポイントは?

(一時保育の保育士は大変?通常の保育園とはどう違う?)
一時保育で働く保育士は、とても大変な部分があります。
それは、預ける側の保護者や、子どもたち自身が「保育されること」に慣れていないことです。
保育園で働く場合は、親御さんの就労等の理由で子どもを預かるので、毎日同じ子どもたちが登園しますよね。
預かる前に慣らし保育を行い、日を追うごとに保育園生活に慣れていきます。
ですが、一時保育はその名の通り「一時的な保育」ですので、
「保育されることに慣れていない子ども」の登園が基本となります。
当然ながら子ども達も保育士とのやりとりに慣れていませんし、
文字通り一から信頼関係を築くところからスタートしないといけないのです。
たった1回しか利用しない家庭も多く、毎日「はじめまして」の繰り返しになります。
ただし、一時保育の保育士は、かかわる子どもや保護者が常に変わりますから、
むずかしい保護者に長期間ふり回されることがないという点はメリットといえますね。
預けることに慣れていない保護者
↓一時保育を利用される保護者のみなさんは、おおよそ以下のようなニーズがあります。
一時保育を使う保護者側のニーズ
- 「週に1度だけ仕事に行く必要があるので、その時間だけ利用したい」
- 「病院に行きたいので一時的に子どもを預かってほしい」
- 「たまにはリフレッシュしたい。友人と出かけたい」
重要なことは、一時保育を利用する保護者の多くは、普段は家庭保育をしていることです。
相手がプロの保育士であっても、「子どもを他人に預ける」というのは、親にとって最初はとても心配なものです。
普段は子どもを預けることがない保護者が相手ですから、
預かる前に入念な打ち合わせが必要になります。
具体的には、預かる前にお子さんの性格や注意点、持ち物などをそのつど面談でお話しします。
子どもの既往歴や注意点等の情報についても把握する必要があります。
ただ、一時保育を利用する保護者の場合、預ける練習をしていない保護者がほとんどですから、
「母乳以外は飲まない」「ママの抱っこでないと眠れない」という状態のことも多いですね。
預けられることに慣れていない子ども
保護者と同じく、子どもも一時保育に慣れていません。
保育士側も、探り探りの保育をします(それを楽しいと感じる保育士もいますが)
初めて会う子どもの性格や好みを把握しきれず、
預かってからお迎えに来るまでのあいだ、ずっと泣き通しの子どももいます。
(食事を一口も食べず、一睡もせずに玄関を見つめ続けている子どももいます。こういうときはせつなくなりますね…)
保育士は長時間の抱っこで体力的にも大変です。
毎日利用があれば、信頼関係を築くことができますが、一時保育では慣れてきた時間にお迎えとなります。
「次回の利用が1か月後」ということも多く、せっかく慣れても子どもは忘れてしまいます。
一時保育での異年齢保育
一時保育で大変なポイントとして、異年齢保育であることも挙げられます。
小さな家庭的な施設での一時保育では、たくさんの人数を受け入れることができません。
そのため、年齢が離れた子ども達をまとめてみることがあります。
例えば、0歳の子と5歳の子を同時に見るといったかたちですね。
子どもたちは年齢によってコミュニケーションの取り方ががらっと変わります。
ハイハイしている赤ちゃんと、体力のありあまっている幼児では、活動を共にすることができません。
臨機応変な対応ができる保育士でないと、一時保育の保育士として働くことは非常に難しいといえるでしょう。
逆に、すでに豊富な実務経験がある保育士であれば、
一時保育では非常に重宝される人材になれると思います。
駅ビル等の限られた敷地内での異年齢保育
最近では、駅内に一時保育の施設が設置されていますね。
都市部ではニーズがかなり高いため、保育士としては比較的高いお給料で働ける可能性が高いです。
しかし、年齢が離れた子たちの保育に加えて、せまく限られた敷地内での保育を行うことになります。
駅周辺は危険も多いですから、お散歩へも簡単には出られません。
幼児の一時保育では、子どもが退屈しないように、せまい敷地内での工夫が必要になります。
一時保育を担当する時に気を付けること
一時保育は、子どもに関する情報収集がなにより大切です。
短時間、短期間とはいえ、子どものことを知っておく必要があります。
アレルギーや、病歴、好きな遊びや、安心するしぐさ…。
特にアレルギーは間違いがあっては取り返しがつきません。
また、持ち物の取り扱いには十分注意が必要です。
預けることに慣れていない保護者は、持ち物への記名が不十分です。
また、初めての場所で子どもは不安いっぱいです。
少しでも安心して過ごせるように、常に笑顔での対応が求められます。
まとめ
このように、一時保育の保育士は保育園の保育士と比較すると仕事の難易度が高くなるのが実情です。
ただし、これは逆に言えば「一時保育にも対応できる保育士なれば、非常にニーズが高い人材になれる」ということでもあります。
運営者側も常に人材不足で悩んでいますから、高いお給料で保育士を募集していることがあるのです。
- しっかりとお給料のかせげる保育士になりたい。
- 保育士としての経験の幅を広げたい。
↑こうしたニーズをお持ちの方であれば、一時保育の保育士を職場として選ぶこともありだと思いますよ。
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